ちょっと詳しい 打ち身について

「バレーボールをしていて、急にふくらはぎに痛みを感じて、普通に歩けなくなってしまったのですが…」
「ひったくりに遭った際、左手の鞄を放さずバイクに十数メートル引きずられ、左腕が肩から上に挙がらなくなったのですが…」

筋肉のトラブルで代表的なのが肉離れ(挫傷)と打ち身(打撲)です。

肉離れと打ち身、この2つを簡単に分類すると、

となります。

打ち身も肉離れの対処方法に準じますが、注意すべき点があります。

肉離れと打ち身の違い ~ 当たることでどうなっているのか

上で、肉離れと打ち身の違いは、直接何かに当たって筋肉を痛めることだと書きました。では直接何かに当たることで何がそんなに違ってくるんでしょうか?

当たることによって、筋肉がその下にある骨との間で押し付けられて、押し潰されたようになります。このため肉離れに比べて、痛みや腫れが強くなります。また、損傷される筋肉が肉離れよりも深い所まで及ぶことが多くなります。

打ち身の注意点

肉離れと同様に、打ち身も筋肉が損傷したことにより、内出血がおきます。そして打ち身の場合、筋肉の損傷が肉離れよりも激しいため、内出血も当然多くなります。ある程度の内出血は体内に吸収されますが、あまりにも多く内出血が生じた場合、吸収しきれない内出血が血腫といわれるものを形成し、この血腫が体内で吸収されずに、本来骨ができるはずのない箇所に骨を生じることがあります。(これを異所性骨化といいます。)

また、逃げ場のない多くの内出血のために、血行障害、神経障害を起こす場合もあります。打ち身の場所よりも末梢(例えばすねの打ち身の場合、足の指など。)の感じ方がいつもと違う、痺れる、動かせなくなってきた場合、直ちに医療機関へ行って下さい。

もしも、打ち身になった時の応急処置

打ち身の場合、特に内出血を最小限で抑えることが大事になります。

その場でできるのであればその場でRICE処置を行って下さい。RICE処置は早ければ早いにこしたことはありません。その場では無理な場合は帰宅後でも大丈夫です。このようにきちんとRICE処置ができていれば、その後に医療機関に行った際に褒めてもらえるはずです。私なら褒めます。

RICE処置の詳細についてはこちらから

打ち身で腫れや痛みが強い時に、お風呂で長湯をするなど患部を温めることは厳禁です。

実際にあったお問い合わせから

当院では開院以来インターネットからのご相談のお問い合わせを受け付けています。ご相談を受けた中で、実際に放置すると危険であったお問い合わせ例を当院からの返信も含めてご紹介します。(お名前は伏せさせていただきます。)

お問い合わせ内容 6月16日夜

こんばんは。

打ち身の処置についてご相談したいことがあります。

昨日(6月15日)の夕方に、体育館の床に左の太もも?(でんぶのすぐ隣です)を激しく打ちつけてしまいました。

私はフットサルのゴールキーパーでして、シュートを止める際に受身を取れずに床に激しく打ちつけてしまいました。すぐに激しい痛みを感じ、30分もしないうちに腫れているのを感じました。しかし、その後2時間ほどプレーし続けてしまいました。

度々同じところが打ち身になっているのですが、腫れと内出血が今回は特にひどく、右足の1.5倍くらいに腫れ、内出血も手のひらサイズです。いつもよりひどくとても心配です。

帰宅後(打ち付けてから4時間後くらいです)湿布を貼っていました(ただし、使用期限が1年半過ぎていました)が、学校の都合上明日あさってのうちに病院に行くことが出来ません。

病院に行くまでに、どのような処置をすればいいのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

ちなみに今は氷で冷やしています。

当院からの返信内容 6月17日朝

お問い合わせありがとうございます。つつじ野接骨院・鍼灸院の尾崎です。

15日夕方に、体育館でフットサルのゴールキーパーをしていて、シュートを止める際に受身を取れずに、体育館の床で左太もも(殿部のすぐ隣)を強打、右足の1.5倍くらい腫れ、内出血も手のひら大ということですね。

まず、強打された箇所ですが、ボールを取るために横っ跳びに跳んで倒れ込んで負傷されたのだと思います。
左太もも、殿部のすぐ隣ということですので、お尻のえくぼ辺りから大腿骨頭(股関節付近で皮膚表面から触れる太ももの骨の一部です)辺りでしょうか。
この辺りの筋肉は、左足を左横に上げる、左足で片足立ちする時などに使われます。
歩いていて左足で片足立ちしにくいために、右足を前に出そうとした際に右の腰が下がってしまうことがあります。

学校の都合で病院に行くまでに間があるということですが、腫れ、内出血が酷いですから、しっかりと応急処置、アイシングする必要があります。
原始的な方法ですが、氷で冷やすのが一番効果的です。
また、上記で説明したような動作は、患部に負担になりますから注意して下さい。
左足片足で踏ん張るような動作は避けられた方がいいと思います。
病院に行けなくても、学校の保健施設など利用できるようでしたら、消炎鎮痛剤(湿布、塗り薬など)をもらえるかもしれませんので行かれてみてはいかがでしょうか。

わかりにくい点などがありましたら、また気軽にお問い合わせ下さい。

6月17日夜に頂いた返信内容

こんばんは。

昨日、打ち身の処置についてご相談しました●●と申します。

今回は、ご丁寧に回答いただきましてありがとうございました。

本日、痛みに耐え切れずに、病院に行きました結果、切開をして血を抜くこととなりました。腐るかもしれなかったと言われ病院に行ってよかったです。

先生のホームページやアドバイスがなければ病院に行かなかったかもしれず、本当に感謝しております。

ありがとうございました。

最後に、本来ならば先生に診察していただきたかったのですが、九州在住のため伺うことが出来ませんでした。申し訳ありません。

打ち身でできたしこりについて

打ち身の程度にもよりますが、ある程度強い力で押し潰されて損傷した筋肉、組織などを修復する際に瘢痕組織(はんこんそしき)と呼ばれる組織に置き換わることがあり、このような修復の過程で盛り上がり、いわゆるしこりができることがあります。
この盛り上がりを自分の体にとって異物と判断し、貪食細胞(どんしょくさいぼう)と呼ばれる組織が盛り上がりを食べて盛り上がりが目立たなくなることもありますが、そのまま盛り上がったままになることもあります。

当院でも自転車で転倒した際に肘の下を打撲しピンポン玉大のしこりができた方を施術したことがあります。
この方の場合は超音波による施術、徒手による施術を継続し、一ヶ月後にはほぼしこりが目立たなくなる位までになりました。

これはとても上手くいった事例ですが、しこりが気になる場合はできるだけ早急に、しこり自体がぷよぷよと弾力がある状態の方が施術によりしこりが小さくなる可能性があると思います。


つつじ野接骨院・鍼灸院では、インターネットからのご相談を24時間受け付けています。
打ち身に関するご相談、疑問点など、できるだけ個別に、的確にお答えいたします。

つつじ野接骨院・鍼灸院にインターネットからのお問い合わせを多数いただきありがとうございます。
当院からの返信にお寄せいただいたお声を集めてみました。お声をお寄せいただいた皆様こちらこそ本当にありがとうございます。

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